余談ですが・・・ (2000.0918)



「雑誌の鵜呑みは危険 」 タイトルのおまけです。


建築雑誌の中でも「新建築」・「住宅特集」・「GA JAPAN」 などは建築界ではメジャーな雑誌です。

これらの雑誌は建築家や建築家デビューを目指す人達の発表の場となっています。建築業界(特に設計)には知れ渡るし、批評もされますから下手な写真は公表できないのです。したがって、見栄えのよいアングルで厳選された切り取られた一部の風景を発表しているのです。


雑誌に掲載された建物を見に行くと、写真からは予想もしていなかった光景に出くわすことが以外に多くあります。環境の良さそうな立地をうまく利用しているなぁ・・と思っていくと隣は大きなビルが建っている市街地のど真ん中だったり、紹介されたアングル以外は安普請の作りだったりetc・・・(環境への配慮・あり方が?が多いような気が・・)

もちろん実際の方が遥かに良い建物もあります。でも、かなりフィルターを掛けられていますよねー(不特定の方々へ?)




某アトリエでは、こんな実話もありました。

住宅の撮影日当日、写真映りをよくする為にスタッフが設置済みの網戸をすべて外した(3Fまであったのにハシゴでやらされたらしい)

・鳥にならない限り、絶対に見えないのに空撮(ヘリコプター使用)があるからと屋上の仕上がりに非常に拘る。もちろん空調機などの機械類はよほどの事がない限り、置かない。(これが住宅だったりする)

・設計当初から某氏の頭の中では雑誌用のアングルが決まっていたりする。(スタッフにはこれに対する感受性も必要)

・公共施設で行政が独断で決めた什器などはセンスが悪いため撮影日前にスタッフは撤去作業の重労働を行う。モチロン撮影の邪魔になるからです。

・冬の時期に青々とした庭の写真を入れたいと言って強引に人工芝を撮影のためだけに張らせようとした。
(カメラマンの反対があり回避された・・・笑)

この辺でやめておきます・・・




このような涙ぐましい努力?を経て雑誌発表となる場合もあるらしい・・



  モドル

Top